圧倒的な力に平伏す悦び──『Sakuraのパパ活リフト』に込めた裏テーマと狂気

出会い系で自分より強い女に出会って、力負けして襲えないどころか、逆に持ち上げられたい……」なんて、誰にも言えない妄想を抱えたことはないだろうか。

僕自身、ずっと探していたんだ。よくある格闘家みたいな筋肉ムキムキの女性じゃなくて、見た目はどこにでもいるような、華奢で可愛い女の子。そんな子が、実はバケモノみたいな怪力を持っていて、大人の男をヒョイと持ち上げてしまう。そんな「パパ活リフトフェチ」にはたまらない、純粋で残酷な力の逆転劇を形にしたのがこの作品だ。

「自分ならこの子に勝てる」という男の浅はかな自信が、目の前で粉々に砕け散る瞬間。その時、人は初めて本当の自由になれるんじゃないか。そんなことを考えながら、ペンを走らせた。

圧倒的なパワー差に心が折れる瞬間

整体院で懸垂をして驚異的な筋力を見せつけ、男性を驚かせている怪力女性、Sakuraの画像

この物語の主人公・サラ男は、最初はどこまでも「大人の男」として振る舞っている。55kgの自分を担がせて、少し困らせてやろう……なんて、余裕ぶったパパ活のつもりだったんだ。

けれど、Sakuraの細い腕が体に回された瞬間、すべてが変わる。筋肉がギリッと軋む音が聞こえるような密着感。自分の意思とは関係なく、地面から足が離れ、宙に浮く。あの、心臓がキュッとなるような無力感。

100回を超える狂気的なスピードの懸垂を見せつけられ、片手でぶら下がる彼女を見上げているうちに、サラ男の心はどんどん削られていく。自分が「守る側のオス」ではなく、彼女にとっての「ただの軽い荷物」でしかないと分からされる。力持ち女子におもちゃにされる悦びって、きっとこういう、プライドが音を立てて崩れていく音の中にこそあるんだと思う。

120kgの絶望を笑って掲げる少女

個人的に一番こだわったのは、後半に出てくる「120kgの運び石」のシーンだ。
元力士の男たちが二人がかりで運んできた、あの鉛のように重い塊。サラ男がどれだけ力を込めても、地面に張り付いたように動かなかった絶望の象徴。

それを、17歳のSakuraが「よっと……」と頭上までブチ上げる。
しかも、そのままスクワットまで始めちゃうんだ。

あの瞬間、サラ男の中で何かが完全に終わったはずだ。自分が逆立ちしても勝てない「本物の怪物」が目の前にいる。その事実に打ちのめされ、完全に屈服する。でも、その敗北感は、今まで背負ってきた「男らしくあれ」という重圧から解放される、最高に気持ちいい瞬間でもある。

出会い系で強い女を探して、もしこんな子に出会ってしまったら? 力負けして襲えないまま、ただリフトされ、運ばれるだけの存在になったら?
そんな僕らの夢見た地獄のような天国を、この1冊に全部詰め込んだ。ページをめくるたびに、君の心もSakuraの腕の中で、軽々と持ち上げられてほしい。

このシーンが好きなら、作品本編はもっとすごい。

フィットネススタジオで力こぶを作り、溢れるエネルギーと共にその強靭な肉体をあらわに披露する女性、Sakuraの画像
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